心療内科・精神科

当院の特長

当院は成人の方(18歳以上)から高齢者までを対象としたメンタルクリニックです。

心療内科・精神科の違いについて

心療内科はもともと心理・社会的な問題が関与している、からだの病気[心身症]を主に治療する科として出発しました。

古くから頭痛や腹痛などの症状は、その原因となる身体疾患によって引き起こされるとされ、その疾患を特定し、身体的治療をすることでよくなると考えられてきました。しかしこのような疾患の中には身体的治療だけでは、なかなか良くならず、心理学的(精神医学的)対応を併せて行うことが必要なケースが多数存在することがわかってきました。世はまさにストレス社会といわれて久しいですが、そのストレスが身体的疾患に影響している場合に対応する科、それが心療内科の中心分野と言えるでしょう。

また、「心身相関」という言葉が心療内科ではよく取り上げられます。これは心の問題が身体に影響し、身体的問題が心にも影響することを表現しています。心療内科では、心と身体を無理に分けようとはせず、その病気で苦しみ困っている「ひと」に注目して、いろいろな角度から治療していく(これを「全人的医療」といいます)、そんな診療科としての特徴も持っています。

これに対して、精神科では、近年、脳機能(脳神経の伝達物質等)に問題が生じることで病気になるのではないかという考え方が主流となり、それを踏まえた治療が発展してきました。しかし、本人の特性や合併症、周囲や社会との関係(ストレス)が病気や障害に影響することも以前から指摘されていて、その角度からの研究、治療も行われてきています。

そう考えると心療内科と精神科の境は曖昧であり、きれいに分けることはできないといえるでしょう。

当院では、内科と精神科両方の経験を持つ医師が中心となって、心身(心と身体)両面から、その人に合った対応を患者さんと一緒に考えながら治療していきます。

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