物忘れ外来

当院の特長

当クリニックでは専門医による物忘れ外来を併設しています。大病院にはないスピード感で診断、治療、介護支援へと繋げていきます。
早期診断・早期対応が大切です。少しでも気になることがあれば早めにご相談ください。

物忘れ外来とは?

高齢化が進むわが国では、認知症対策の充実が求められています。専門医の診察により、認知症の診断・治療・介護支援を進めていくのが物忘れ外来の役割です。

認知症とは、何らかの原因(病気)によって、認知機能が低下し、日常生活に支障をきたした状態のことをいいます。

診察の流れ

基本的な診察の流れは通常の外来と同じですが、以下の特徴があります。

  • 初診時に、予診、専門医診察の他、認知機能などの簡易検査、マルチスライスCTによる画像検査、採血等を行います。
  • ご本人の状態を踏まえて、必要時、詳しい検査を二回目に行います。
  • 次の診察時に結果をお伝えして、その後の対応を検討していきます。

より詳しい検査や特殊な治療などが必要となった場合は、専門の連携病院をご紹介していきます。

受診時のお願い

  • 可能でしたら、ご本人の生活状況がわかるご家族や介護者と伴に受診してください。診断、治療の助けとなります。
  • 迅速な対応を心掛けていますので、ぜひご予約をお取りいただいてから受診されることをお勧めします。
  • 受診を迷われている方のご相談も電話でお受けしています。

物忘れ外来を受診していただきたい4つの理由

認知症については、「受診しても変わらない」「そもそも受診するのが怖い」という声もお聞きしますので、なぜ受診が大切なのか、その理由をご紹介したいと思います。

1. 本当に認知症なのか?

認知症と区別すべきもの(認知症のようにみえて認知症ではないもの)として、加齢による正常な物忘れのほか、うつ病、せん妄、妄想性障害、薬物による影響などが挙げられています。

物忘れ外来では、まずこの区別(鑑別診断といいます)を行います。もし他の原因で調子が悪くなっている場合は、その原因への対応をすすめていきます。

2. 認知症の原因の検索

認知症であることが判明した場合、その原因を探していきます。認知症になる原因疾患(病気)としてはアルツハイマー病や血管性認知症、レビー小体病などのほか、甲状腺機能障害、慢性硬膜下血腫、正常圧水頭症など多くの疾患が挙げられています。

疾患によっては、内服治療や手術によって改善が期待できるものもあります。当院では、まず、心理検査、採血などのほかCTなどの画像検査を行い、迅速に対応していきます。

3. 早期からの治療・介護の導入が大切

認知症の一番の原因であるアルツハイマー型認知症やレビー小体型認知症には、症状の進行を抑制する効果が認められているお薬があります。早期からの投与は、その後の生活を、より良好にする可能性が指摘されています。また生活習慣病(高血圧等)などの身体管理の適正化や介護の導入も大切であることがわかっていますので、併せて検討していきます。

4. BPSD(周辺症状)のコントロール

認知症の症状は大きく2つに分けられています。記憶障害・実行機能障害などの中核症状(認知機能障害)と、不安・不眠・いらいら・暴言・物盗られ妄想などの BPSD(周辺症状)です。

このBPSDは、介護者にとって、中核症状よりむしろ負担になるとされています。BPSDの適切な管理は本人ならびに介護者のその後の生活の質を高めるのです。

当院では、まず薬に頼らない非薬物的対応(非薬物療法)から検討していきます。これは、生活リズムの適正化、本人への対応方法ならびに介護保険の導入や変更などの検討が症状の改善に繋がることがわかっているからです。それとともに現在内服されているお薬の再検討も行います。内服薬の変更、中止だけで症状の改善が得られる場合もあるからです。そのうえで必要時のみ、新たな薬物療法を検討していきます。

各種ガイドラインを踏まえ、漢方薬なども取り入れ、少量から、その人に合った薬物療法を、ご本人、ご家族と相談しながらすすめていきます。

その他:ご家族への医療支援(物忘れ外来以外での対応が可能です)

当院では介護されているご家族のための健康相談・診察にも積極的に対応しています。

  • 「どのように本人に対応していいのか分からない。」
  • 「不眠がちで、生活リズムが乱れている」

など、介護負担の増加は介護うつなどの原因にもなります。ぜひご相談ください。

医療機関様へ

当クリニックでは認知症診療を積極的に行っています。

ご紹介いただければ各種検査結果、今後の方針などを添えてお返しいたします。BPSD(行動・心理症状)のコントロールもいたします。地域連携の一環として、ぜひご利用ください。

モバイルサイト

http://www.sakuranamiki-clinic.com/

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